天気が良いこともあり、素晴らしい眺めです。

ここは、観光客がまず間違いなく訪れる場所でしょう。正面に海、左手に棚田が広がっています。写っていませんが、右手には美術館があります。

 

私たちが暮らす豊島（てしま）は香川県に属し、オリーブで有名な小豆島の西隣、岡山と香川の間にある島です。

 

ところで、「瀬戸内国際芸術祭」（※以下「瀬戸芸」）をご存知でしょうか。2010年にスタートし、それから3年に一度開催されています。ちなみに来年2022年が開催の年だったりします。

回を重ねるごとに来場者が増え、いまでは100万人を超える人たちが訪れる大きなイベントとなりました。

瀬戸芸を機会に島暮らしに憧れる移住希望者も多く、ナオミ荘（本施設）の職員にも移住者が増えてきました。

 

とはいえ、現在の豊島の人口は約760人。ここ数年の減少率は落ち着いていますが、それでも増えているわけではありません。島民の高年齢化に伴って、地域の助け合う力も弱まっています。

人生の終盤と言ったら語弊があるかもしれませんが、最期は島でと切望しているにも関わらず、島を出て行かざるを得ない方も見受けられます。

 

特養は「終の棲家」と言われますが、個人的にこの言葉は少し重く感じます。

ナオミ荘は、島の人たちのセカンドハウスあるいは別荘のようなイメージの施設を目指していきます。