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いま、思うこと。

2022.09.15

久しぶりの投稿となります。
夏の暑さも峠を越し、私たちの豊島では9月29日から始まる瀬戸内国際芸術祭のフィナーレを飾る秋のシーズンの開幕に向け受け入れ準備が始まっています。
さて、世間一般的には、すでにコロナは風邪のようなものだと認識されているように感じています。
ただ、医療機関や福祉施設においては、いまだ予断を許さない状況にあります。
基礎疾患があり尚且つ体力が衰えている人たちが密集している場所なので、それこそただの風邪であっても命が脅かされる場合が普通にあるからです。
今回私がお伝えしたいことは、世の中が動きだすことで、このような福祉従事者や医療従事者は
逆にどんどん緊張感や行動制限が増していっているというリアルな現実で、約二年という長期に渡って次第に精神的・肉体的な疲労を蓄積しているところにきて、何か世間から取り残されているあるいは断絶されているかのような心境になっている福祉・医療関係者は多数いるという事が想像できるという事です。
それでも助けが必要な誰かのために頑張らないといけないという使命感なのか、自身の日常を脇において頑張っています。
私達が共同で暮らしを支えあう社会はそれぞれの立場や考え方を持ちながら生きている人たちの集まりですから、今回のコロナ禍に限らず多様な意見や行動があるのは当然のことです。
この前例のない体験を通じて感じたことは、自分以外の他人の行動や意見を安直に判断し裁くのではなく、まずはその人の背景を想像してみることが大切なのではないかということです。
そして福祉・医療従事者とそれ以外という単純な二分ではなく、自営業から会社勤めのサラリーマン、学生や高齢者、そして政府や自治体も含むあらゆる業種およびあらゆる世代間で互いを理解し合うためのコミュニケーション術の学びと気づきの機会を与えられているのではないかと感じています。
穏やかで当たり前の暮らしが一日も早く戻ること祈りながら。